学研全訳古語辞典 |
やへむぐら…
分類和歌
出典百人一首
「八重葎(やへむぐら)茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来(き)にけり」
出典後拾遺集 秋・恵慶法師(ゑぎやうほふし)
[訳] むぐらが生い茂っている寂(さび)しい住まいに、訪れる人は見えないけれど、秋だけは(昔のように)やって来たよ。
やへ-むぐら 【八重葎】
幾重にも生い茂っている葎(=つる草や雑草)。荒れはてた屋敷や庭などのようすを表すのに用いる。
出典源氏物語 桐壺
「月影ばかりぞ、やへむぐらにもさはらずさし入(い)りたる」
[訳] 月の光だけが幾重にも生い茂っている雑草にもさまたげられずにさし込んでいる。
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