学研全訳古語辞典 |
てへ
分類連語
「てふ」の已然形・命令形。
出典古今集 雑下
「今更に訪(と)ふべき人も思ほえず八重葎(やへむぐら)して門(かど)させりてへ」
[訳] 今さら(私を)訪ねてくるような人も思い浮かばない。雑草を茂らせて門を閉ざしていると言え。
参考
格助詞「と」に「言ふ」の已然形・命令形「言へ」の付いた「といへ」の変化したもの。中古の和歌に用いられる。詔勅・上奏文・記録文など漢文体の文末には、下に完了の助動詞「り」を付けた「てへり」がしばしば用いられる。
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