学研全訳古語辞典 |
て-ぶり
(一)
【手風】ならわし。風習。
出典方丈記
「都のてぶりたちまちに改まりて」
[訳] 都の風習は急に変わって。
(二)
【手振り】
①
手を振り動かすこと。
②
従者。
出典蜻蛉日記 上
「下仕(しもづか)へ・てぶりなどが具し行けば」
[訳] 雑用係・従者などがつき従って行くので。
③
手ぶら。
出典世間胸算用 浮世・西鶴
「またてぶりにてやうやう今日の夕飯(ゆふめし)前に宿へ帰りしに」
[訳] (借金取りをはたせず)また手ぶらでようやく今日の夕飯前に宿に帰ったら。
④
無一文。◆(二)は「てふり」とも。
てぶりのページへのリンク |