学研全訳古語辞典 |
てふ
分類連語
…という。
出典新古今集 夏
「春過ぎて夏来(き)にけらし白妙(しろたへ)の衣(ころも)干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま)」
[訳] ⇒はるすぎてなつきにけらし…。
参考
「とい(言)ふ」の変化したもの。中古に入ってから、和歌に多く用いられる。
てふ 【牒】
①
律令制で、主典(さかん)以上の役人が、直属関係にない役所・寺社に送った公文書。後には一般に役所間や役所・寺社間などで取り交わす文書もいう。
②
文書で通告すること。また、その文書。
てふ 【蝶】
昆虫の名。ちょう。[季語] 春。
出典早桃 大野林火
「あをあをと空を残しててふ分れ」
[訳] 蝶が二羽、ひとつに絡み合って舞い上がったが、それを見上げる頭上でぱっとふたつに分かれ、青空だけが鮮やかに残った。
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