学研全訳古語辞典 |
て-や
分類連語
…して…か。
出典徒然草 二三四
「知りたることも、なほさだかにと思ひてや問ふらん」
[訳] 知っていることも、もっとはっきり(知りたい)と思って尋ねているのであろうか。
なりたち
接続助詞「て」+疑問の係助詞「や」
て-や
分類連語
…してくれ。▽他に対する願望を表す。
出典博多小女郎 浄瑠・近松
「駕籠(かご)の衆、早う連れましてやと」
[訳] 駕籠の人たちよ、早くお連れ申しておくれと。
なりたち
接続助詞「て」+間投助詞「や」
て-や
分類連語
…わ。…よ。▽言い聞かせる気持ちを表す。
出典仮名忠臣蔵 浄瑠
「まだその上にたしかなことがあるてや」
[訳] まだその上にたしかな事があるのだよ。◆近世語。
なりたち
終助詞「て」+間投助詞「や」
て-や 【手矢・手箭】
すぐに射ることができるように矢を手に持つこと。また、その矢。
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