学研全訳古語辞典 |
よそひ 【装ひ】
①
衣服。装束。整った服装。
出典源氏物語 桐壺
「唐(から)めいたるよそひは、うるはしうこそありけめ」
[訳] 中国風の装束は、りっぱだっただろう。
②
飾り。装備。
出典源氏物語 須磨
「かの山里の御住みかの具は、…ことさらよそひもなく、事削(ことそ)ぎて」
[訳] あの山里のお住まいで使う道具は、…ことさら飾りもなく、簡略にして。
③
準備。支度。
出典万葉集 三五二八
「水鳥の立たむよそひに妹(いも)のらに物言はず来(き)にて思ひかねつも」
[訳] 水鳥が飛び立つような急な出発の準備に妻にものも言わずに来てしまって、恋しさにたえられないでいるよ。
-よそひ 【装ひ】
〔数詞に付いて〕
①
衣服・調度など、そろった物を数える。「装束一よそひ」。
②
食器に盛った食べ物を数える。「粥(かゆ)を三よそひ」
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