学研全訳古語辞典 |
-わか 【若】
男児の名に付けて、幼少の意を表す。「亀若(かめわか)」「乙若(おとわか)」
わか 【若】
①
若君。
②
少年。
和歌の浦
分類地名
歌枕(うたまくら)。今の和歌山市南部の和歌の神を祭る玉津島神社のある片男波(かたおなみ)の入り江一帯をさし、現在の新和歌浦とは別の地。古くは「若の浦」と書かれたが、『万葉集』以来歌とのかかわりが深く、「和歌の浦」に変化した。歌では、鶴(つる)が詠まれることが多く、また、「和歌の浦」の「和歌」に「若」、あるいは歌の意の「和歌」をかけることが多い。
和歌
分類文芸
「倭歌」とも書く。「和」「倭」は日本の意。五音・七音を基調とする、わが国独特の定型韻文。長歌(ちようか)(五・七・五・七…五・七・七)、短歌(五・七・五・七・七)、旋頭歌(せどうか)(五・七・七・五・七・七)などの歌体がある。その原型は記紀歌謡に見え、『万葉集』で確立したが、『万葉集』での主流は短歌形式であった。平安時代になると、短歌形式はますます盛んになり、一方、長歌は衰え、「和歌」は短歌の意味で用いられるようになった。「やまとうた」「三十一文字(みそひともじ)」ともいう。
わか- 【若】
若々しい。幼い。「わか武者(むしや)」
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