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児の意味

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学研全訳古語辞典

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ち-ご 【児・稚児】

名詞

乳飲み児。あかご。


出典源氏物語 桐壺


「めづらかなるちごの御かたちなり」


[訳] めったにないほど美しい赤ん坊のお顔立ちである。


幼児。


出典枕草子 うつくしきもの


「二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に」


[訳] 二、三歳ぐらいの幼児が、急いではってくる途中で。


寺で、出家しない姿のままで勉学や行儀見習いをし、また、雑用に当たったりする少年。


出典宇治拾遺 一・一二


「これも今は昔、比叡(ひえ)の山にちごありけり」


[訳] これも今となっては昔のことだが、比叡山に稚児がいた。



こ 【子・児】

名詞

(幼い)子。子供。[反対語] 親。


人を親しんでいう語。男にも女にもいうが、男が愛する女性に対して用いる場合が多い。


出典万葉集 一


「この丘に菜摘ますこ」


[訳] ⇒こもよ…。


(鳥などの)卵。「鳥のこ」



-こ 【子・児】

接尾語

その仕事をする人の意を表す。「舟(ふな)こ」。


人に対して親しみをこめて呼ぶときに用いる。「背(せ)こ」「吾妹(わぎも)こ」。


親しみの気持ちをこめて、人の名に付ける。


参考

は、平安時代以降、女性の名の下に付けて「(女御(にようご))多賀幾子(たかきこ)」のように用いるが、正しく「こ」と呼んでいたかどうかは未詳で、「中宮(ちゆうぐう)定子(ていし)」のように音読するのが普通である。また、古くは、「小野妹子(をののいもこ)」「蘇我馬子(そがのうまこ)」などのように男性にも用いた。








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