学研全訳古語辞典 |
おほぶね-の 【大船の】
分類枕詞
①
大船が海上で揺れるようすから「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「たゆ」にかかる。
出典万葉集 一九六
「おほぶねのたゆたふ見れば」
[訳] (心が)揺れ動くのを見ると。
②
大船を頼りにするところから「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。
出典万葉集 二〇七
「おほぶねの思ひたのみて」
[訳] ⇒あまとぶや…。
③
大船がとまるところから「津」「渡り」に、また、船の「かぢとり」に音が似るところから地名「香取(かとり)」にかかる。「おほぶねの渡(わたり)の山」
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