学研全訳古語辞典 |
おく-ま・る 【奥まる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
奥の方に引きこもる。
出典源氏物語 若紫
「すこしおくまりたる山住みもせで」
[訳] 少し奥の方に引きこもっている山中に住むこともしないで。
②
奥ゆかしい心がある。
出典源氏物語 花宴
「心にくくおくまりたるけはひは立ち後(おく)れ」
[訳] 趣深く奥ゆかしい心をもっている風情は劣っていて。
③
内気である。引っ込み思案になる。
出典源氏物語 澪標
「わりなく物恥ぢをし給(たま)ふ、おくまりたる人ざまにて」
[訳] むやみに恥ずかしがりなさる、引っ込み思案になっている人柄で。
奥まるのページへのリンク |