学研全訳古語辞典 |
さが 【性・相】
①
性格。生まれつきの性質。
出典源氏物語 椎本
「いと隈(くま)なき御心のさがにて、おしはかり給(たま)ふにや侍(はべ)らむ」
[訳] (匂宮(におうのみや)は)たいそう抜け目のないお心の性格から、推量なさるのでございましょうか。
②
運命。宿命。
出典伊勢物語 三一
「よしや草葉よ、ならむさが見む」
[訳] ままよ、草の葉よ、(草の葉がこれから)なるだろう運命を見よう。
③
ならわし。慣習。
出典源氏物語 花散里
「とかくに変はるも、ことわりなる世のさがと思ひなし給(たま)ふ」
[訳] 何やかやと心変わりしていくのも、無理もない世の中のならわしとおあきらめになる。
しゃう 【性】
①
生まれながらの性質。生まれつき。本性。
出典徒然草 一〇七
「女のしゃうは皆ひがめり」
[訳] 女の本性はみなねじけている。
②
精神。魂。性根。心。
出典毎月抄
「間断なく案じ候へば、しゃうもほれ」
[訳] たえまなくお考えになっていますと、心もぼんやりして。
ショウ 【上・正・生・庄・床・声・性・尚・姓・荘・相・清・省・将・唱・笙・菖・装・掌・聖・鉦・障・箏・精・請・賞】
⇒しゃう
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