学研全訳古語辞典 |
まぎらは・す 【紛らはす】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
紛れるようにする。
出典源氏物語 夕顔
「そこはかとなく、書きまぎらはしたるも」
[訳] それとなく、紛れるように書いてあるのも。
②
ごまかす。
出典蜻蛉日記 上
「このたびも、例のまめやかなる返り事する人あれば、まぎらはしつ」
[訳] 今度も、例によって心をこめた返事をしてくれる人がいたので、(それで)ごまかした。
③
気を紛らす。
出典源氏物語 若紫
「とかうまぎらはさせ給(たま)ひて、おぼし入(い)れぬなむ」
[訳] あれこれと気を紛らわせなさって、(病気のことを)気になさらないのが。
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