学研全訳古語辞典 |
ず-きゃう 【誦経】
①
経文をそらで覚えて唱えること。僧に経を読ませること。
出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの
「御(み)ずきゃうなどあまたせさせ給(たま)ひて」
[訳] 僧に経を読ませることなどをたくさんさせなさって。
②
「誦経物(もの)」の略。僧に①をしてもらった謝礼として出す布施。
出典大和物語 一六八
「わが装束(さうぞく)・上下(かみしも)・帯・太刀までみなずきゃうにしけり」
[訳] 自分の装束、狩衣(かりぎぬ)や指貫(さしぬき)、帯・太刀までみな読経の布施とした。
ずきょう 【誦経】
⇒ずきゃう
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