学研全訳古語辞典 |
いはばしる…
分類和歌
「石走る垂水(たるみ)の上の早蕨(さわらび)の萌(も)え出(い)づる春になりにけるかも」
出典万葉集 一四一八・志貴皇子(しきのみこ)
[訳] 岩の上を激しく走る滝、その滝のほとりの早蕨が、芽を出す春になったなあ。
鑑賞
春を迎え、自然が生命感、躍動感にあふれていくようすを喜びをもってうたった歌。この歌の「石走る」を枕詞(まくらことば)と解する説もある。
いは-ばし・る 【石走る・岩走る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
水がしぶきを上げながら岩の上を激しく流れる。
出典万葉集 一四一八
「いはばしる垂水(たるみ)の上の早蕨(さわらび)の」
[訳] ⇒いはばしる…。
いは-ばしる 【石走る・岩走る】
分類枕詞
動詞「いはばしる」の意から「滝」「垂水(たるみ)」「近江(淡海)(あふみ)」にかかる。「いはばしる近江の国」
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