学研全訳古語辞典 |
うち-こ・む 【打ち込む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
(刀などで)切り込む。切りつける。
出典太平記 一四
「鋒(きつさき)五寸ばかりぞうちこみたる」
[訳] (太刀の)刃先五寸(=約一五センチメートル)ほど切り込んだ。
②
突き入れる。たたき込む。投げ入れる。
出典文相撲 狂言
「今度取ったならば、地へ三尺うちこまう」
[訳] 今度(相撲を)取ったなら、(おまえを)地面の中に三尺(=約九〇センチメートル)ほどたたき込もう。
③
(金や財産などを)つぎ込む。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「一年(ひととせ)に三度までの大風、年々(としどし)の元手うちこみて」
[訳] 一年に三回もの大風で、長年の資金をつぎ込んで。
④
熱中する。ほれ込む。
活用{ま/み/む/む/め/め}
大勢が入り交じる。
出典愚管抄 六
「後ろに三百余騎はうちこみてありけり」
[訳] 後ろに三百余騎が入り交じっていたのだった。
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