学研全訳古語辞典 |
きり-きり(と)
①
きしきし(と)。▽物がきしる音を表す語。
②
くるくる(と)。ぎゅっと。▽強く巻いたり、引き絞ったりするようす。
出典宇治拾遺 四・五「踏み返されたる橋の下に、斑(まだら)なる蛇(くちなは)のきりきりとして居(ゐ)たれば」
[訳] その踏み返された橋の下に、まだらの蛇(へび)がくるくるととぐろを巻いていたので。
③
てきぱき(と)。さっさと。
出典冥途飛脚 浄瑠・近松
「なう忠兵衛、きりきり渡しゃと、せりたてられ」
[訳] なあ忠兵衛、さっさと渡しなさいと、せきたてられ。
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