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けしきばむの意味

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学研全訳古語辞典

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けしき-ば・む 【気色ばむ】

自動詞マ行四段活用

活用{ま/み/む/む/め/め}


気配が外に現れる。きざす。


出典源氏物語 末摘花


「梅はけしきばみほほ笑みわたれる、とりわきて見ゆ」


[訳] 梅は(開花の)きざしが見えて一面に咲きかかっているのが、特に目につく。


(思いが)外に現れる。ほのめかす。


出典源氏物語 桐壺


「大臣(おとど)けしきばみ聞こえ給(たま)ふことあれど」


[訳] 大臣は、(姫君のことを、それとなく)ほのめかし申し上げなさることがあるけれども。


気取る。


出典枕草子 細殿に人あまたゐて


「けしきばみ、やさしがりて、『知らず』とも言ひ」


[訳] 気取り、きまり悪がって、「知らない」とも言って。◆「ばむ」は接尾語。








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