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学研全訳古語辞典

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-こ 【処】

接尾語

場所の意を表す。「ここ」「そこ」「かしこ」



こ 【子・児】

名詞

(幼い)子。子供。[反対語] 親。


人を親しんでいう語。男にも女にもいうが、男が愛する女性に対して用いる場合が多い。


出典万葉集 一


「この丘に菜摘ますこ」


[訳] ⇒こもよ…。


(鳥などの)卵。「鳥のこ」



-こ 【子・児】

接尾語

その仕事をする人の意を表す。「舟(ふな)こ」。


人に対して親しみをこめて呼ぶときに用いる。「背(せ)こ」「吾妹(わぎも)こ」。


親しみの気持ちをこめて、人の名に付ける。


参考

は、平安時代以降、女性の名の下に付けて「(女御(にようご))多賀幾子(たかきこ)」のように用いるが、正しく「こ」と呼んでいたかどうかは未詳で、「中宮(ちゆうぐう)定子(ていし)」のように音読するのが普通である。また、古くは、「小野妹子(をののいもこ)」「蘇我馬子(そがのうまこ)」などのように男性にも用いた。



こ- 【小】

接頭語

(姿や形などが)小さい、細かいの意を表す。「こ鈴」「こ萩(はぎ)」


(量・程度が)わずかであるの意を表す。「こ雨(さめ)」


人や生き物を表す名詞に付いて、若い、幼いの意を表す。「こ童(わらは)」


数量を表す名詞に付いて、おおよそその数量に近い意を表す。「こ一里」「こ半時(はんとき)」


体の部分を表す名詞に付いて、それに関連した、ちょっとした動作の意を添える。「こ手をかざす」「こ首をかしぐ」


用言や副詞に付いて、動作・状態が、ちょっとしたことであるの意を表す。「こぎれい」


名詞や用言に付いて、軽んずる気持ちを添える。「こせがれ」「こ憎らし」



こ- 【故】

接頭語

〔官職名や姓名などに付いて〕(今は)亡き。▽その人がすでに亡くなっていることを表す。「こ殿」「こ大納言」



こ 【来】

⇒いまこむと…。



こ 【来】

動詞「来(く)」の命令形。


出典更級日記 大納言殿の姫君


「いづら、猫は。こちゐてこ」


[訳] どうしたの、猫は。こちらへ連れておいで。


注意

「来(く)」の命令形は、古くは「こ」。中古末期ごろからは呼び掛けの間投助詞が付いて一語化した「こよ」が多く用いられた。



こ 【此】

代名詞

これ。ここ。▽近称の指示代名詞。話し手に近い事物・場所をさす。


出典万葉集 一九五九


「霍公鳥(ほととぎす)春日(かすが)を指してこゆ鳴き渡る」


[訳] ほととぎすが、春日をさしてここを鳴いて行く。


注意

現代語では「この」の形で一語の連体詞とするが、古文では「こ」一字で代名詞。



こ- 【濃】

接頭語

名詞に付いて、色や密度が濃いことを表す。「こ紫」「こ酒」「こ染め」



こ 【籠】

名詞

かご。


「ふせご」に同じ。



こ 【蚕】

名詞

かいこ。








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