学研全訳古語辞典 |
しろかねも…
分類和歌
「銀も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子に及(し)かめやも」
出典万葉集 八〇三・山上憶良(やまのうへのおくら)
[訳] 銀も金も玉も、どうしてすぐれた宝である子供に及ぼうか、決して及びはしない。
鑑賞
「子らを思ふ歌」の題で作られた長歌「瓜(うり)食(は)めば子ども思ほゆ栗(くり)食めばましてしぬはゆいづくより来(きた)りしものそまなかひにもとなかかりて安眠(やすい)し寝(な)さぬ」〈⇒うりはめば…。〉の反歌であり、子を思う親心を表す歌として最も古い代表的な歌である。
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