学研全訳古語辞典 |
はなのいろは…
分類和歌
出典百人一首
「花の色は移りにけりないたづらにわが身(み)世(よ)にふるながめせし間(ま)に」
出典古今集 春下・小野小町(をののこまち)
[訳] 桜の花の色は、すっかりあせてしまったことよ。私がむなしくこの世に時を過ごし、物思いにふけっていた間に、降り続く長雨に打たれて。 私の美しい姿形もおとろえてしまったよ。むなしく時を過ごし、物思いにふけっている間に。
鑑賞
「わが身世にふる」の「ふる」は「降る」と「経(ふ)る」とを、「ながめ」は「長雨」と「眺め」とをかけている。
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