学研全訳古語辞典 |
はふ・る 【放る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
ほうり出す。散らす。追放する。「はぶる」とも。
出典古事記 神代
「その蛇(をろち)を切りはふり給(たま)ひしかば」
[訳] その蛇を切り散らしなさったので。
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
さすらう。
出典源氏物語 玉鬘
「いかなるさまにはふれ給(たま)はむとすらむ」
[訳] (姫君は)どのようなありさまでさすらいなさろうとするだろうか。
②
落ちぶれる。
出典徒然草 一
「その子、孫(うまご)までは、はふれにたれど」
[訳] その子供や孫までは、落ちぶれてしまっていても。
はふ・る 【溢る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
あふれる。
出典万葉集 二八三三
「葦鴨(あしがも)のすだく池水はふるとも」
[訳] かもが群がり集まる池の水があふれても。
はふるのページへのリンク |