学研全訳古語辞典 |
はれ
①
ああ。やれ。▽謡(うた)い物(もの)の囃子詞(はやしことば)。
出典我が駒 催馬楽
「あはれ待乳山(まつちやま)はれ待乳山」
[訳] ああ、待乳山、やれ、待乳山。
②
やれ。やあ。まあ。▽感動したときに発する語。
はれ 【晴れ】
①
空が晴れること。
②
広々としていて、心がはればれするような所。
出典源氏物語 須磨
「さるはれに出(い)でて、言ふよしなく見え給(たま)ふ」
[訳] (源氏は)このような(海辺の)広々とした所に出て、言いようもなくすばらしくお見えになる。
③
表向き。正式。公。▽「褻(け)」に対していう語。
出典徒然草 一九一
「褻・はれなく、ひきつくろはまほしき」
[訳] ふだんと正式の場合の区別なく、きちんと身だしなみをしていたいものである。
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