学研全訳古語辞典 |
まさ・る
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
(一)
【増さる】(数量や程度などが)多くなる。ふえる。
出典源氏物語 桐壺
「苦しきことのみまされば」
[訳] 苦しいことばかりがふえるので。
(二)
【勝る・優る】すぐれる。ひいでる。上である。まさる。
出典古今集 恋三
「むばたまの(=枕詞(まくらことば))闇(やみ)のうつつはさだかなる夢にいくらもまさらざりけり」
[訳] 暗闇の中での現実の逢瀬(おうせ)は、はっきりとした夢の中の逢瀬に、どれほどもまさっていなかったよ。[反対語] 劣る。
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