学研全訳古語辞典 |
もて-はな・る 【もて離る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
離れる。遠ざかる。外れる。かけ離れる。
出典源氏物語 夕顔
「この方の御好みにはもてはなれ給(たま)はざりけり」
[訳] この方面の(源氏の)お好みには、かけ離れておいでではなかった。
②
関係やつながりが絶える。疎遠になる。
出典源氏物語 賢木
「もてはなれつれなき人の御心を」
[訳] (源氏は)疎遠になって薄情にしている方のお心を。◆「もて」は接頭語。
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
遠ざける。関係をなくす。
出典源氏物語 若菜上
「愛敬(あいぎやう)なく人をもてはなるる心あるは」
[訳] 無愛想に人を遠ざける心があるのは。◆「もて」は接頭語。
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