学研全訳古語辞典 |
をこ-がま・し 【痴がまし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
ばかげている。みっともない。▽いかにも愚かに見え、笑いものになりそうなようす。
出典徒然草 七三
「世俗の虚言(そらごと)をねんごろに信じたるも、をこがましく」
[訳] 世間のうそを正直に信じているのも、ばかげていて。
②
出過ぎている。さしでがましい。
出典更級日記 鏡のかげ
「老い衰へて世に出(い)で交じらひしはをこがましく見えしかば」
[訳] 年をとり弱って世間に出て交際することは、さしでがましく見えたので。◆「がまし」は接尾語。
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