学研全訳古語辞典 |
らう 【労】
①
骨折り。苦労。
出典徒然草 一二九
「顔回(がんくわい)は、志、人にらうを施さじとなり」
[訳] (孔子の弟子の)顔回は、その心がけは、他人に苦労をかけまいということである。
②
功労。年功。
出典源氏物語 真木柱
「宮仕へのらうもなくて、今年加階し給(たま)へる心にや」
[訳] 宮仕えの功労もなくて、今年(三位に)昇進なされた(感謝の)気持ちか。
③
熟練。経験を積むこと。行き届いた心遣い。
出典源氏物語 絵合
「深きらうなきおれ者も」
[訳] 十分な経験を積むことのない愚かな者でも。
ロウ 【老・労・牢・郎・浪・朗・狼・廊・粮】
⇒らう
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