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眼の意味

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学研全訳古語辞典

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ま-な-こ 【眼】

名詞

黒目。目玉。目。


物を見たり、本質・価値を見通す力。眼力(がんりき)。


出典源氏物語 薄雲


「罪重くて、天のまなこ恐ろしう思ひ給(たま)へらるることを」


[訳] 罪が重くて、天帝の眼力が恐ろしく思われておりますことを。◆目(ま)の子の意。「な」は「の」の意の古い格助詞。



め 【目・眼】

名詞

目。


出典奥の細道 旅立


「行く春や鳥啼(な)き魚(うを)のめは涙―芭蕉」


[訳] ⇒ゆくはるやとりなきうをの…。


会うこと。見ること。


出典万葉集 二九一一


「ひとめ多みめこそ忍ぶれ」


[訳] 人目が多いので、会うことは我慢しているけれど。


視線。まなざし。


出典源氏物語 夕顔


「人にめも見合はせ給(たま)はず」


[訳] 人と視線をお合わせにならないで。


(見る対象である)顔。姿。


出典万葉集 七六六


「路(みち)遠み来(こ)じとは知れるものからに然(しか)そ待つらむ君がめを欲(ほ)り」


[訳] 道が遠いので(あなたは)来ないだろうと知ってはいるが、そのようにして(家の外へ出て)待っているだろう、あなたの顔が見たくて。


(出会う)事態。▽多くよくない経験の場合に用いる。


出典伊勢物語 九


「もの心細く、すずろなるめを見ることと思ふに」


[訳] なんとなく心細く、思いがけない(ひどい)事態にであうことよと思っていると。


すきま。合わせ目。継ぎ目。編み目。


出典枕草子 雪は檜皮葺


「いと多うも降らぬが、瓦(かはら)のめごとに入りて」


[訳] それほど多くも降らない(雪)が、瓦と瓦の合わせ目ごとに入って。


点。穴。目。


出典万葉集 三八二七


「一二(ひとふた)のめのみにあらず五(いつつ)六(むつ)三(みつ)四(よつ)さへあり双六(すごろく)の采(さえ)」


[訳] 一、二の目ばかりでなく、五、六、三、四の目まであるよ。双六のさいころは。








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