学研全訳古語辞典 |
みる-め 【見る目】
①
(他人の)見ている目。人目。はた目。
②
見たようす。見た目。外見。
出典源氏物語 若菜上
「みるめは人よりけに若くをかしげにて」
[訳] 見た目は人より格別に若々しく美しくて。
③
(男女が)会うこと。会う機会。
出典古今集 恋二
「しきたへの(=枕詞(まくらことば))枕の下に海はあれど人をみるめは生(お)ひずぞありける」
[訳] (あまり泣いたので)枕の下に涙の海ができてしまった。しかし海松布(みるめ)が生えていないので、あの人と会う機会はなさそうだ。
参考
③は和歌では、「海松布(みるめ)」とかけて用いることが多い。
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