学研全訳古語辞典 |
たい-くつ 【退屈】
①
気力を失うこと。気落ちすること。うんざりすること。
出典太平記 七
「寄せ手の兵(つはもの)、多くはたいくつしてぞ見えたりける」
[訳] 攻める方の兵は、ほとんど気力を失っているように見えた。
②
退屈すること。
出典狐塚 狂言
「定めて両人ともにたいくついたすでござらう」
[訳] きっと二人とも退屈するでありましょう。
③
困りきること。
出典武家義理 浮世・西鶴
「まもなく病死または悪風にたいくつして」
[訳] まもなく病死または、悪い風習に困りきって。
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