古語:

からにの意味

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学研全訳古語辞典

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から-に

接続助詞

《接続》活用語の連体形に付く。


〔原因・理由〕…ために。ばかりに。


出典万葉集 二四一一


「白妙(しろたへ)の袖(そで)をはつはつ見しからにかかる恋をも我はするかも」


[訳] 白い袖をわずかに見たばかりに、こんな(つらい)恋を私はするのかなあ。


〔即時〕…と同時に。…とすぐに。


出典古今集 秋下


「吹くからに秋の草木(くさき)のしをるればむべ山風を嵐(あらし)といふらむ」


[訳] ⇒ふくからに…。


〔逆接の仮定条件〕…だからといって。たとえ…だとしても。…たところで。▽多く「…むからに」の形で。


出典源氏物語 夕顔


「などか、帝(みかど)の御子(みこ)ならむからに、見む人さへかたほならず物ほめがちなる」


[訳] どうして(源氏が)帝のお子だからといって、見知っているような人までが短所がないとしきりにほめるか。


参考

格助詞「から」に格助詞「に」が付いて一語化したもの。上代には「のからに」「がからに」の形が見られるが、これらは名詞「故(から)」+格助詞「に」と考える。








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