古語:

あひだの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    



学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

あひだ 【間】

名詞

(空間的にみた)あいだ。すきま。隔たり。


出典万葉集 二四四八


「白玉のあひだ開けつつ貫(ぬ)ける緒(を)もくくり寄すればまた逢(あ)ふものを」


[訳] 白玉と白玉とのあいだをあけて通したひもも、くくり寄せると、またくっつくのだから、私たちも遠く離れても、また会えるだろう。


(時間的にみた)あいだ。期間。うち。


出典土佐日記 一・一一


「かかるあひだに、みな、夜明けて、手洗ひ、例のことどもして、昼になりぬ」


[訳] こうしているうちに、すっかり夜が明けて、手を洗い、いつものことなどをして、昼になった。


(時間的な)切れ目。絶え間。


出典万葉集 三七八五


「ほととぎすあひだしまし置け汝(な)が鳴けば吾(あ)が思(も)ふこころいたもすべなし」


[訳] ほととぎすよ、しばらく切れ目をいれて(鳴いて)くれ。おまえが鳴くと、私の物思いに沈む心がどうしようもなくなるのだよ。


仲。間柄。


出典今昔物語集 二九・五


「貞盛(さだもり)は、この僧ともとよりいみじき得意にて、いみじく親しく語らひたりけるあひだなりければ」


[訳] 貞盛は、この僧と以前からたいそう通じ合う関係で、とても親しく話し合っていた間柄であったので。


…ので。…だから。


出典平家物語 二・西光被斬


「昼は人目の繁う候ふあひだ、夜にまぎれて参って候ふ」


[訳] 昼は人目が多うございますので、夜にまぎれて参上いたしました。


参考

は形式名詞化して接続助詞のように用い、原因・理由を表す。中古には、記録体の文章にしかみられなかったが、中世以降通常の和文にも使われるようになった。








あひだのページへのリンク
「あひだ」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

あひだのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳




あひだのページの著作権
古語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2024 Printed in Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS