学研全訳古語辞典 |
あぶ・る 【溢る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
散らばる。
出典平家物語 二・烽火之沙汰
「あぶれゐたる兵(つはもの)ども」
[訳] 散らばっていた兵士たち。
②
落ちぶれてさまよう。
出典源氏物語 東屋
「世にあぶれむも」
[訳] 世の中で落ちぶれてさまようようなのも。◆「あふる」とも。
あぶ・る 【炙る・焙る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
太陽や火の熱に当て熱する。
出典堤中納言 虫めづる姫君
「日にあぶらるるが苦しければ」
[訳] 太陽の熱に当てられ熱せられるのが苦しいので。
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