学研全訳古語辞典 |
うらみ 【恨み・怨み】
①
恨みに思うこと。
②
不満。残念だと思う気持ち。また、それを口に出すこと。恨み言。
出典古今集 仮名序
「今は飛鳥川(あすかがは)の瀬になるうらみもきこえず」
[訳] 今は飛鳥川の淵(ふち)が瀬に変わるように、歌が衰える恨み言もいうこともなく。
③
嘆き。悲しみ。
出典奥の細道 草加
「呉天(ごてん)に白髪のうらみ」
[訳] 呉の国にもたとえたい遠い異郷の旅の空で、苦労のために白髪となるような嘆き。
④
悲しみを訴えるような虫の声。
うら-み 【浦廻・浦回】
入り江。海岸の曲がりくねって入り組んだ所。「うらわ」とも。
出典万葉集 一三一
「石見(いはみ)の海角(つの)のうらみを浦なしと人こそ見らめ」
[訳] ⇒いはみのうみ…。
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