学研全訳古語辞典 |
か・ふ 【買ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
買う。
②
(好ましくない結果を)受ける。
出典徒然草 三八
「害をかひ、累(わづらひ)を招く」
[訳] (財産が多いと)害を受け、面倒をひきおこす。
かふ 【甲】
①
十干(じつかん)の一番目。きのえ。
②
(①から転じて)最もすぐれているもの。第一位。
③
かめ・かになどの固い殻。甲羅(こうら)。
④
よろい。かぶと。
⑤
手足の表面の部分。
⑥
琵琶(びわ)・琴などの胴の部分。
か・ふ 【交ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
(互いに)さし交わす。入れ違わせる。
出典万葉集 一九五
「しきたへの(=枕詞(まくらことば))袖(そで)かへし君」
[訳] (かつて)袖をさし交わした君。
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
〔動詞の連用形に付いて〕互い違いに…する。交差して…する。「行きかふ」「吹きかふ」「散りかふ」「飛びかふ」
か・ふ 【飼ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
(動物に食物や水を)与える。
出典徒然草 一二八
「鷹(たか)にかはんとて」
[訳] たかにえさを与えようとして。
②
飼育する。
か・ふ 【替ふ・換ふ・代ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
とりかえる。引き換えにする。
出典徒然草 一八八
「万事にかへずしては、一(いつ)の大事成るべからず」
[訳] (他の)すべての事と引き換えにしなくては、(目的の)一つの大事が成就するはずがない。
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