学研全訳古語辞典 |
きらきら-・し
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
光り輝いている。きらきらしている。
出典枕草子 花の木ならぬは
「茎はいと赤くきらきらしく見えたるこそ」
[訳] 茎はとても赤く光り輝いて見えているのは。
②
端正で美しい。
出典万葉集 一七三八
「腰細のすがる娘子(をとめ)のその姿(かほ)のきらきらしきに」
[訳] 腰の細いじがばちのような少女のその容姿が端正で美しいうえに。
③
堂々としている。威厳がある。
出典今昔物語集 二八・二
「皆、見目もきらきらしく、手利き、魂太く、思量(おもばかり)ありて、おろかなることなかりけり」
[訳] 皆、見かけも堂々として、腕が立ち、肝っ玉が太く、考え深く、いいかげんな点がなかった。
④
際立っている。目立っている。
出典発心集 七
「きらきらしき罪をもえ作らず」
[訳] 際立った罪を犯すこともできないで。◆「きらぎらし」とも。
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