学研全訳古語辞典 |
こ・る 【伐る・樵る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
立ち木を切り倒す。伐採(ばつさい)する。
出典万葉集 三二三二
「丹生(にふ)の檜山(ひやま)の木こり来て筏(いかだ)に作り」
[訳] 丹生の檜山の木を切って来ていかだに作り。
こ・る 【凝る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
寄り集まって固まる。密集する。
出典日本書紀 神代上
「その矛(ほこ)の鋒(さき)よりしただる潮、こりて一つの島になれり」
[訳] その矛のさきからしたたる潮が固まって一つの島になった。
出典長塚節歌集 長塚節
「芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ子芋は白くこりつつあらむ」
[訳] 大きな里芋の葉の上に、白銀の玉のようにころころところがっていた朝露が黒土の上にこぼれ落ちている。土の中では白く固まって子芋ができつつあるだろう。
②
凍る。
出典万葉集 七九
「磐床(いはとこ)と川の水こり」
[訳] 平らな岩のように厚く川の水が凍って。
こ・る 【懲る】
活用{り/り/る/るる/るれ/りよ}
懲りる。こりごりする。
出典万葉集 三八四
「こりずてまたも蒔(ま)かむとそ思ふ」
[訳] 懲りないで再度種をまこうと思う。
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