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さるものの意味

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学研全訳古語辞典

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さる-もの 【然る物】

分類連語


そのような物。


もっともなこと。


出典徒然草 一九


「『…』と人の仰せられしこそ、げにさるものなれ」


[訳] 「…」とある人がおっしゃったのは、まことにもっともなことだ。


なりたち

連体詞「さる」+名詞「もの」



さる-もの 【然る者】

分類連語


そのような人。


出典枕草子 かへる年の


「むげにこそ思ひうんじにしか。などさるものをば置きたる」


[訳] 全くいやになってしまったなあ。なぜそのような人を使っているのか。


それ相当の人。しかるべき人。


出典源氏物語 帚木


「さるものにしなして、長く見るやうも侍(はべ)りなまし」


[訳] (その女を)相当の人にしておいて、長く世話する方法もありましただろうに。


なりたち

連体詞「さる」+名詞「もの」








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