学研全訳古語辞典 |
たり-・き
分類連語
…ていた。…た。
出典源氏物語 夕顔
「はかなきついで作り出(い)でて、消息(せうそこ)など遣はしたりき」
[訳] ちょっとした機会を作り出して、手紙などを(女の所に)送った。
注意
活用語の連用形に付く連語。
なりたち
完了の助動詞「たり」の連用形+過去の助動詞「き」
たり-・き
分類連語
…であった。…だった。
出典平家物語 一・祇園精舎
「六代は諸国の受領(じゆりやう)たりしかども」
[訳] (平家の初期の)六代(の先祖の方々)は諸国の受領(=国司)であったけれども。
注意
体言に付く連語。
なりたち
断定の助動詞「たり」の連用形+過去の助動詞「き」
た-りき 【他力】
仏・菩薩(ぼさつ)の、人々を救済する力。特に、阿弥陀仏(あみだぶつ)の本願の力。また、その力にたよって成仏すること。◆仏教語。[反対語] 自力(じりき)。
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