学研全訳古語辞典 |
たり-し
分類連語
…ていた。…てあった。…た。
出典源氏物語 桐壺
「宮仕への本意(ほい)、深く物したりしよろこびは」
[訳] (桐壺更衣(きりつぼのこうい)に)宮仕え(をさせるという故大納言)の本来の志を、(あなた=母君が)深く守りとおしていた(ことへの)お礼には。
注意
活用語の連用形に付く連語。
なりたち
完了の助動詞「たり」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形
たり-し
分類連語
…であった。
出典平家物語 一・殿上闇討
「もとは一門たりし木工助(もくのすけ)平貞光が孫」
[訳] もとは(平家の)一門であった木工助平貞光の孫。
注意
体言に付く連語。
なりたち
断定の助動詞「たり」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形
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