学研全訳古語辞典 |
は・く 【佩く・帯く】
活用{か/き/く/く/け/け}
(太刀(たち)を)腰におびる。
出典古事記 景行
「出雲建(いづもたける)がはける刀(たち)」
[訳] 出雲建が腰におびた太刀。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
(太刀を)腰におびさせる。
出典古事記 景行
「一つ松人にありせば太刀はけましを」
[訳] もしこの一本松が人であったなら、太刀を腰におびさせるだろうに。
は・く 【着く・著く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
衣類や履物を下半身につける。
出典万葉集 三三九九
「沓(くつ)はけわが背」
[訳] ⇒しなのぢは…。◇多く「履く」「穿く」と書く。
②
弓に弦をかける。
出典万葉集 三四三七
「陸奥(みちのく)のあだたら真弓弾(はじ)き置きて反(せ)らしめきなば弦(つら)はかめかも」
[訳] 陸奥のあだたら産の真弓の弦をはずしておいて反(そ)らしたままならば、弓に弦をかけることができようか。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
[一]②に同じ。
出典万葉集 一三二九
「陸奥(みちのく)のあだたら真弓弦(つら)はけて」
[訳] 陸奥のあだたら産の真弓に弦をかけて。
はく 【箔】
金・銀・錫(すず)などの金属を薄く平たく打ち延ばしたもの。物に押しつけて飾りにする。
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