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まぎるの意味

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学研全訳古語辞典

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まぎ・る 【紛る】

自動詞ラ行下二段活用

{語幹〈まぎ〉}


見まちがえる。区別できなくなる。


出典源氏物語 若菜下


「まぎるべき方(かた)なく、その人の手なりけりと見給(たま)ひつ」


[訳] 見まちがえようもなく、あの人の字だとご覧になった。


紛れる。見つかりにくくなる。


出典源氏物語 若紫


「夕暮れのいたう霞(かす)みたるにまぎれて」


[訳] 夕暮れがたいそうかすんでいるのに紛れこんで。


心が奪われる。熱中する。


出典徒然草 一八八


「目の前のことにのみまぎれて月日を送れば」


[訳] 目の前のことにだけ心を奪われて月日を過ごすので。


気が紛れる。薄らぐ。弱まる。


出典源氏物語 桐壺


「ほど経(へ)ば、少しうちまぎるることもや」


[訳] 時間がたてば、少しは気が紛れることもあるだろうか。








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