学研全訳古語辞典 |
み-つ 【三つ】
①
(数の)三。みっつ。第三。三歳。
②
時刻の呼び名で、一刻(いつとき)を四つに分けた第三の時刻。◆「つ」は接尾語。
御津
分類地名
今の大阪市にあった港。難波(なにわ)の御津、大伴(おおとも)の御津ともいわれた。
み・つ 【満つ・充つ】
活用{た/ち/つ/つ/て/て}
①
(限度まで)いっぱいになる。充満する。満ちる。広まる。
出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち
「屋(や)のうちは暗き所なく光みちたり」
[訳] 家の中は暗い所もなく光がいっぱいになっている。
②
満月になる。
出典徒然草 八三
「月みちては欠け」
[訳] 月は満月になっては欠け。
③
思いや願いがかなう。成就する。充足する。
出典源氏物語 東屋
「年ごろの願ひのみつ心地して」
[訳] 長年の願いがかなう気がして。
活用{て/て/つ/つる/つれ/てよ}
①
(限度まで)いっぱいにする。満たす。
出典万葉集 四〇五七
「堀江には玉敷きみてて」
[訳] 堀江には玉を敷き満たして。
②
(思いや願いを)かなえる。充足させる。
出典源氏物語 東屋
「その本尊、願ひみて給(たま)ふべくはこそ尊からめ」
[訳] その本尊が願いをかなえてくださるならば、ほんとうに尊いのだが。
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