学研全訳古語辞典 |
みや-づかへ 【宮仕へ】
①
宮中に仕えること。
出典源氏物語 帚木
「みやづかへに出(い)で立ちて、思ひかけぬ幸ひ取り出(い)づるためしども多かるかし」
[訳] 宮仕えに出て、意外な幸運を引き当てる例も多いよ。
②
貴人に仕えること。
出典大和物語 一四八
「このみやづかへする所の北の方亡(う)せ給(たま)うて」
[訳] このお仕えをしているところの奥方がお亡くなりになって。
③
主人に仕えて世話をすること。
出典徒然草 一三七
「若く末々(すゑずゑ)なるはみやづかへに立ち居(ゐ)」
[訳] 若く身分の低い者は、主人の世話に立ったり座ったりして(忙しく)。
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