学研全訳古語辞典 |
み-ゆき
(一)
【行幸】天皇のお出まし。
出典万葉集 五四三
「大君のみゆきのまにま」
[訳] 天皇の行幸に従って。
(二)
【御幸】上皇・法皇・女院(によういん)のお出まし。
出典源氏物語 若菜上
「朱雀院(すざくゐん)の帝(みかど)、ありしみゆきののち」
[訳] 朱雀院の帝は、さきごろのお出ましの後。
参考
「み行(ゆ)き」の意で、「み」は接頭語。貴人の外出の尊敬語。和語としては、「行幸」「御幸」ともに「みゆき」であるが、平安時代末期からは、(一)を「ぎゃうかう」または「ぎゃうがう」、(二)を「ごかう」と音読して区別するようになった。なお、皇后・皇太子には「行啓(ぎやうけい)」、または「お成り」を用いる。
み-ゆき 【み雪】
雪の美称。◆「み」は接頭語。
み-ゆき 【深雪】
深く積もった雪。[季語] 冬。
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