古語:

やつこの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    



学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

や-つ-こ 【奴・臣】

[一]名詞

臣下。家来。召使い。


出典方丈記 


「伴ふべき人もなく、頼むべきやつこもなし」


[訳] 連れそう妻子もなく、頼りにする召使いもない。


やつ。▽相手をののしっていう語。


出典万葉集 一七八三


「中上(なかのぼ)り来(こ)ぬ麻呂(まろ)といふやつこ」


[訳] 中上り(=国司の、在任中の上京)もして途中で上京して来ない麻呂というやつ。


[二]代名詞

わたくしめ。▽自称の人称代名詞。謙そんしていう語。男女ともに用いる。


出典万葉集 四〇八二


「天(あま)ざかる(=枕詞(まくらことば))鄙(ひな)のやつこに」


[訳] 遠く離れた田舎のわたくしめに。


参考

「家(や)つ子(こ)」の意。「つ」は「の」の意の上代の格助詞。








やつこのページへのリンク
「やつこ」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

やつこのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳




やつこのページの著作権
古語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2024 Printed in Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS