学研全訳古語辞典 |
しずかなり 【静かなり・閑かなり】
⇒しづかなり
しづ-か・なり 【静かなり・閑かなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
静かだ。
出典徒然草 一三七
「しづかなる山の奥、無常の敵(かたき)、競(きほ)ひ来(きた)らざらんや」
[訳] 静かな山の奥に、死という敵は、先を争ってやって来ないのだろうか、いや、やって来るのだ。
②
落ち着いたようすだ。穏やかだ。
出典源氏物語 紅葉賀
「いとしづかに、もの遠きさましておはするに」
[訳] たいそう落ち着いたようすで、よそよそしいようすでいらっしゃるので。
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