「俳文」を解説文に含む見出し語の検索結果(121~130/237件中)
分類俳句「この道や行く人なしに秋の暮れ」出典笈日記 俳文・芭蕉(ばせう)[訳] 秋の夕暮れどき、一筋のこの道を行く人は絶え、あたりには夕闇(ゆうやみ)が漂って寂しく静まり返っている。鑑賞この句には、俳...
分類俳句「御廟年経て忍ぶは何をしのぶ草」出典野ざらし 俳文・芭蕉(ばせう)[訳] 後醍醐(ごだいご)天皇の御廟(ごびよう)は、長い歳月を経て荒れ果て、庇(ひさし)にはしのぶ草が生えている。このしのぶ草...
分類俳句「蛸壺(たこつぼ)やはかなき夢を夏の月」出典笈の小文 俳文・芭蕉(ばせう)[訳] 夏の月が淡く照らすこの海の底、夜が明ければとらえられる身の上とも知らない蛸が、蛸壺の中で短夜(みじかよ)のむな...
分類俳句「月や霰(あられ)その夜のふけて川千鳥」出典新雑談集 俳文・上田秋成(あきなり)[訳] 晴れて月が出ていたかと思うと、にわかに曇って霰が降ってくる。そんな天候の定まらなかった夜も更けて、今は川...
分類俳句「露の世は露の世ながらさりながら」出典おらが春 俳文・一茶(いつさ)[訳] 昔から、この世は露のようにはかないものとされていて、確かに無常な世であることはよく分かっているつもりだが、そうではあ...
分類俳句「づぶ濡れの大名を見る炬燵(こたつ)かな」出典八番日記 俳文・一茶(いつさ)[訳] 宿場に泊まり、炬燵にあたりながら外を見ていると、気の毒なことに、冬の冷たい雨にずぶぬれになりながら、参勤交代...
分類俳句「春雨や食はれ残りの鴨(かも)が鳴く」出典七番日記 俳文・一茶(いつさ)[訳] 春雨がしとしとと静かに降り続く夕暮れ、運よく人間に食べられずに生き残った鴨が寂しげに鳴いている。鑑賞文化十年(一...
分類俳句「冬の日や馬上に氷(こほ)る影法師」出典笈の小文 俳文・芭蕉(ばせう)[訳] 薄日のさす寒い冬の日だ。寒風の吹きすさぶ田中の一本道を馬に乗っていくと、あまりの寒さにわが身は馬上の影法師となって...
分類俳句「麦秋や子を負ひながら鰯(いはし)売り」出典おらが春 俳文・一茶(いつさ)[訳] 麦の穂が一面黄金色に色づいた畑の道を、赤ん坊を背負った鰯売りの女がやってくる。鑑賞「越後女、旅かけて商(あきな...
分類俳句「目出度(めでた)さもちう位なりおらが春」出典おらが春 俳文・一茶(いつさ)[訳] (他人任せに世を送る老い先短い身には)正月を迎える、めでたさといってもいい加減なものだが、それもまた自分にふ...