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おまへの意味

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学研全訳古語辞典

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お-まへ 【御前】

[一]名詞

御前(ごぜん)。おそば。▽神仏・天皇・貴人のいる所の前の尊敬語。


出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの


「古今の草子をおまへに置かせたまひて」


[訳] (中宮は)『古今和歌集』の本をおん前にお置きなさって。


お方。ご主君。▽貴人を直接ささないように言う形。単独でも用いるが、多くは「…のおまへ」という形で用いる。


出典枕草子 関白殿、二月二十一日に


「宮のおまへのうち笑ませ給(たま)へる、いとをかし」


[訳] 中宮様がほほえんでいらっしゃるようすは、とても美しい。


[二]代名詞

あなた。あなたさま。▽対称の人称代名詞。尊敬の意を表す。


出典紫式部日記 消息文


「おまへは、かくおはすれば御幸ひは少なきなり」


[訳] あなたは、こんなふうでいらっしゃるから、幸せが少ないのである。


参考

自分と対等、もしくは下位の者に対して用いるようになるのは、近世後期以降である。








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