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こころざしの意味

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学研全訳古語辞典

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こころ-ざし 【志】

名詞

かねてからの考え。意向。


出典伊勢物語 八六


「女のもとに、なほこころざし果たさむとや思ひけむ、男、歌詠みてやれりけり」


[訳] 女のところへやはりかねてからの考えを果たそうと思ったのだろうか、男は、歌を詠んでおくった。


愛情。好意。誠意。


出典徒然草 一四二


「孝養(けうやう)の心なき者も、子持ちてこそ、親のこころざしは思ひ知るなれ」


[訳] 親孝行の気持ちのない者も、子供を持ってはじめて、親の愛情は身にしみて知るのである。


お礼の贈り物。謝礼。


出典土佐日記 二・一六


「いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす」


[訳] (相手の態度は)とても薄情にみえるけれど、お礼の贈り物はしようと思う。


追善供養。


出典蜻蛉日記 上


「わがこころざしをば、仏をぞかかせたる」


[訳] 私の追善供養として、仏の絵を描かせたよ。








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