学研全訳古語辞典 |
こころ-づ・く 【心付く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
気がつく。
出典堤中納言 虫めづる姫君
「ある人々はこころづきたるもあるべし」
[訳] その場にいる人々は気がついている人もいるだろう。
②
分別がつく。わかる。
出典風姿花伝 一
「やうやう、声も調子にかかり、能もこころづくころなれば」
[訳] しだいに歌う声も音階に合うようになり、能もわかってくるころだから。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
思いをかける。心を寄せる。
出典源氏物語 明石
「年ごろこころづけてあらむを」
[訳] 数年来思いをかけていた女を。
②
気づかせる。注意させる。
出典徒然草 一八四
「若き人に見習はせてこころづけんためなり」
[訳] 若い人に見て覚えさせて気づかせようというためなのだ。
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